心のよりどころ
心のよりどころは
必ずしも
安らげる場所とは限らない
ある人にとっては
いつもの部屋
ある人にとっては
通い慣れた道
介護をすることが
いつしか
仕事であり
役割であり
生きる理由になることもある
悩みそのものが
よりどころになる人もいる
苦労している自分を
手放せなくなる
「頑張っている私」が
唯一の居場所になるからだ
人は
幸せだけでは
立っていられない
不安も
重荷も
拠り所にして
今日を生きている
そう考えると
人間とは
なんと不思議な存在だろう
救いを
光の中ではなく
影の中に
そっと置いているのだから



