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タカーシャン
タカーシャン
novelistID. 70952
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これが、これからの当たり前

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これが、これからの当たり前

引越し二十回。
仕事はアルバイトを含めて十社以上。
結婚も、離婚も、再婚もある。
病気などでのリタイア期間、十年。

こう並べると、
多くの人はまだこう言う。

「波乱万丈だね」
「大変だったね」
「普通じゃないね」

だが、立ち止まって考えてみるといい。
本当にそうだろうか。



人生百年時代。
社会構造は流動化し、
雇用は不安定化し、
健康はコントロールできず、
人間関係も固定されない。

それでもなお、
「一社で定年まで」
「一度の結婚が前提」
「病気は想定外」
という過去の平均値を
物差しとして生きろと言われる。

無理が出るのは、当然だ。



引越し二十回は、
落ち着きがない証ではない。
環境に適応してきた回数だ。

十社以上の仕事は、
続かなかった証ではない。
社会の変化を生き延びた履歴だ。

結婚、離婚、再婚は、
失敗の連続ではない。
人と向き合い続けた証拠だ。

十年のリタイアは、
空白ではない。
人生に組み込まれた現実だ。



問題は、
この生き方が「異常」だとされることだ。

だが実際には、
多くの人が
似たような断片を抱えながら生きている。

ただ、
それを一つの人生として
認める言葉がなかっただけだ。



これからの平均値は、
一本線の人生ではない。

断続的。
迂回的。
中断があり、再開があり、
遠回りのように見えて、
結果的に長く続いていく。

途切れながら、続く。

それが、現実的な人生だ。



安定とは、
動かないことではない。

変わりながらも、
生き続けられること。

更新し、休み、戻り、また進む。
その柔軟性こそが、
これからの時代の標準装備になる。



これからは、
波乱万丈が平均値になる。
そしてそれは、
失敗の多い人生ではなく、
現実に適応した人生だ。