時間貧乏・自由貧乏・孤独貧乏
お金はある。
仕事もある。
予定も、人付き合いも、ぎっしりある。
それでも――
なぜ、こんなに貧しいのだろう。
時間貧乏とは、
一日が他人の都合で終わること。
自由貧乏とは、
選んでいるつもりで、
何も選べていないこと。
孤独貧乏とは、
人に囲まれていながら、
本音を置ける場所がないこと。
この三つは、
通帳には記録されない。
だが、確実に心を消耗させる。
令和の貧しさは、
不足ではなく、奪われ続けることだ。
時間を取り戻すことは、
贅沢ではない。
自由を持つことも、
わがままではない。
孤独を減らすことは、
強さを失うことではない。
それはすべて、
生きる側に戻る行為なのだ。
作品名:時間貧乏・自由貧乏・孤独貧乏 作家名:タカーシャン



