時間の価値という仕事
時間は、すべての人に平等に配られている。
だが、その使われ方の質はまったく平等ではない。
価値ある仕事とは、
「長く拘束されること」でも
「忙しくしていること」でもない。
仕事の時間が短いということは、
能力が低いことではなく、
凝縮されているということだ。
もしそれを時給に逆換算すれば、
短時間で終わる仕事ほど、
実はとても高価な仕事かもしれない。
そして――
仕事に使われなかった時間は、
何もしない時間ではない。
自由な時間が多いということは、
心を回復させ、
考え、感じ、笑い、立ち止まる余白があるということ。
それは
心の貯金が多い状態だ。
忙しさは通帳に記録されない。
成果も肩書きも、
老後に引き出せるとは限らない。
だが、
自分の時間を自分の感覚で使った記憶は、
人生の後半で、確実に利息をつけて戻ってくる。
時間の価値を知ることは、
働き方を変えることではない。
生き方の単価を見直すことなの
作品名:時間の価値という仕事 作家名:タカーシャン



