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タカーシャン
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novelistID. 70952
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変わり続ける国、日本

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変わり続ける国、日本

――世界の希望としての使命――

日本は、変化の上に立つ国だ。
変化に囲まれているのではない。
変化そのものに乗っている国である。

地球のプレートがぶつかり合う場所に、日本列島はある。
揺れ、隆起し、沈み、形を変え続ける。
地震大国、災害大国と呼ばれるのは事実だ。
だがそれは、罰ではない。
地球が生きている場所に、人が暮らしているというだけのことだ。

多くの国は、安定を理想にする。
制度を固定し、正しさを保存し、変化を異物として扱う。
しかし日本は違った。
壊れることを前提に、文化を組み立ててきた。

伊勢神宮は二十年ごとに建て替えられる。
千年以上続くその営みは、
「変えないために変える」という逆説を、
当たり前のものとして受け入れてきた証だ。

日本人は、変化を敵にしない。
災害のあと、静かに立ち上がる。
失ったものを嘆きながらも、
次の形を探し始める。
そこには勝者も、完全な正解もない。
あるのは、続ける意志だけだ。

これから世界は、不安定になる。
気候は揺れ、価値観は崩れ、
「正しい答え」は消えていく。
強さや支配では、もう立ち行かない時代が来る。

そのとき必要なのは、
勝つ力ではなく、戻る力。
固定する知恵ではなく、更新する勇気だ。

日本は、完成された国ではない。
むしろ未完成であり続けることを選んできた国だ。
変わることを失敗と呼ばず、
やり直しを恥としない。
だから何度でも立て直せる。

世界に示せるのは、
完璧なモデルではない。
「変化と共に生きる姿勢」そのものだ。

変わり続ける国、日本。
それは弱さではない。
地球と同じ速度で呼吸しようとする、
静かで、強い覚悟である。

日本は、答えではない。
だが、希望の方向を示す国にはなれる。