有馬さんのついのべ
5月29日
男の借金返済の為にソープで働く。周りの子はブランドで固めてるのに、相変わらず私の服はユニクロだ。それでも彼の為だと、私には愛があるのだからと、感情を押し殺して働く。働く。働く。なのに彼はこう言うのだ。「好きな男の為なら好きでもない男とやれるのか、お前は」
好きな女が泣きながら俺をぶん殴ってきた。当り前だ。でもこれでいい。これでもうあいつは、俺がギャンブルで作った下らない借金の為に働く必要がなくなったんだ。最初からこうしてりゃ良かった。俺の弱さとあいつの強さは決して交わっていいものじゃなかった。何も無い。