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有馬さんのついのべ
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石が砕けた。それはどんどん小さくなって粒子になった。サラサラと音を立てて、私の鼓膜にピラミッドを作った。私が動く度にざらざらと音を立てながら、粒子は必死に耳の中でピラミッドを再構築する。そしてそこから虹色の光線が出て、それはオゾン層を突破して、軍事衛星を打ち落とした。
作品名:
有馬さんのついのべ
作家名:
有馬音文