自由って、楽じゃない
かえって不自由になる人がいる。
それは、自由を「楽であること」と
取り違えているからだ。
自由とは、実は強さである。
選び続ける力、
耐え続ける覚悟、
逃げずに引き受ける心。
自由は、苦難の手前にはない。
苦難を越えた先に、
静かに、しかし確かに現れる。
人は、境涯を広げた分だけ自由になる。
見える世界が広がり、
耐えられる現実が増え、
他者の立場を想像できるようになったとき、
選択は恐れではなくなる。
人のために働く心は自由である。
それは縛られているようで、
実は何ものにも縛られていない。
私心なき心は自由である。
守るべき「小さな自分」が消えたとき、
人は最も大きく、最も軽くなる。
作品名:自由って、楽じゃない 作家名:タカーシャン



