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タカーシャン
タカーシャン
novelistID. 70952
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特殊詐欺大国

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特殊詐欺の源を断つ――甘さの残る社会への最後通告

特殊詐欺の被害は、ときに「高齢者の不注意」で片づけられる。
だが、そんな生ぬるい問題ではない。
これは社会のど真ん中に食い込んだ“闇の巨大ビジネス”であり、私たち全員が狙われている。

そして、この犯罪が終わらない最大の理由は、
私たちの社会があまりにも“孤立”に甘いからだ。

誰にも相談できない。
家族にも迷惑をかけたくない。
一人で抱え、誰にも弱音を吐けない。
その一瞬の隙間に、犯罪者は容赦なく入り込む。

だからこそ、源を断つとは――
犯人を捕まえることではない。
闇バイトを止めさせることでもない。

私たち一人ひとりが「孤立という土壌」を潰し切ることだ。

孤独な個人は、詐欺師にとって最も扱いやすい“資源”になる。
逆に、相談できる人がいる人は、詐欺師にとって最も厄介な“壁”になる。

つまり、特殊詐欺は「人間関係の防災」でしか止められない。

・なんでも相談できる人を持つこと
・信頼できる人と人生を共有すること
・そして、自らが「相談される側の人間」になること

これらは甘さではない。
社会を守る“防犯装置”である。

特殊詐欺の本当の源は、闇組織ではない。
私たちの間に空いた「信頼の空白」こそが源である。

その空白を埋めるのは、法律でもAIでもない。
人と人のつながりの回復だ。

それができる社会だけが、闇のビジネスを本気で終わらせることができる。
作品名:特殊詐欺大国 作家名:タカーシャン