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タカーシャン
タカーシャン
novelistID. 70952
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あの熱は消えていない

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興味や喜びは、本当に戻らないのか

人も
遊びも
仕事さえも
ある日ふっと、飽きてしまうことがある。
あれだけ輝いて見えたものが、
急に色を失うことがある。

だが――
この「飽き」は、決して終わりではない。
多くの場合、それは心の新陳代謝だ。

飽きるとは、
「もういらない」という心の拒絶ではなく、
「次へ行こう」と静かに告げる、
内側からの合図である。

興味や喜びは“死ぬ”のではなく、眠るだけ

人の興味は四季のように巡る。
春のように芽吹く時期があれば、
冬のように動かなくなる時期もある。

しかし冬は終わらないわけではない。

ある出会いで、
ある一言で、
ある風景で、
突然、眠っていた興味が目を覚ます。

「もう熱くなれない」と思った人が
ある日、まるで初恋のように
仕事や人に再び心を奪われることがある。

興味とは、一度死んだように見えても
再び形を変えて蘇る、生き物だ。

 大切なのは「戻す」ことではない

興味や喜びは、
無理に戻そうとしても戻らない。

元に戻すのではなく、
今の自分で、新しい形を作り直す。
それが大人の興味の育て方だ。

同じ仕事でも、
同じ相手でも、
同じ遊びでも、
視点が変われば、
まったく別物として新しく出会い直せる。

 飽きてしまったあなたへ

もし今、
何にも心が動かないとしても、
それはあなたが壊れたのではない。

心が、
次のステージを用意するために
静かに整えているだけだ。

興味は戻る。
ただし、前と同じ形では戻らない。
もっと成熟し、もっと深い形で戻ってくる。