人間というピラミッド
静かに生きていても、名を残さなくても、
その存在価値を透かして見ると、
エジプトのピラミッドのように、沈黙のまま圧倒的だ。
外からはただの石に見える。
だが、その奥には
崇高な意志と、
積み上げ続けた人生の層と、
時代を超える重みが宿っている。
人は皆、
心の深部に “建造物のような歴史” を持っている。
誰の人生も、語り尽くせないほど巨大で、
崩れないほど尊く、
忘れられないほど意味がある。
だからこそ、
一人の人間を侮ることは、
ひとつの文明を見落とすことに等しいのだ。
作品名:人間というピラミッド 作家名:タカーシャン



