pure love affair revisited
― 秋から冬へ ―
風が……細くなったね。
言葉のかわりに、
ため息が似合う季節になった。
黄昏のカフェで、
指先に触れた温もり……
あの頃よりも、
静かで……深い。
落ち葉は、
あなたの笑い声のように
ひとつ……またひとつ、
地面へ帰っていく。
もう、追いかけない。
けれど、まだ……
忘れられない。
愛は、燃やすものではなく、
灯し続けるものだと――
やっと気づいた頃に、
冬が、やってくる。
そしてまた、
あなたの名前が、
雪の……はじまりを告げる。
作品名:pure love affair revisited 作家名:タカーシャン



