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タカーシャン
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novelistID. 70952
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「ウイルスという宇宙現象」

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「ウイルスという宇宙現象」

― 人体・企業・宇宙に共通する“侵入と免疫”の法則 ―

ウイルスは、生命体の中に入り込み、自分の遺伝情報を複製させる“情報の寄生体”だ。
体を蝕むウイルスは、体内の弱点、隙間、油断を探し出し、そこに静かに入り込む。
気づいたときには、システムの深部まで感染している。

同じことは企業にも起きる。
「人の悪意」や「利己心」「慢心」「情報の腐敗」——これらもまた企業という生命体を蝕む“ウイルス”だ。
感染は小さな噂や見えない不正から始まり、やがて組織文化を変質させ、信頼という免疫を破壊していく。

興味深いのは、この“侵入→拡散→崩壊→再生”というプロセスが、宇宙の法則にも似ている点だ。
星もまた、外的衝撃(超新星爆発や重力崩壊)によって一度壊れ、そこから新たな星雲が生まれる。
宇宙は破壊と再生を通じて秩序を保つ巨大な免疫システムなのだ。

人体も、企業も、宇宙も、
「外からの異物を受け入れ、苦しみながら再構築する」という共通の法則に従っている。
ウイルスとは、“異物を通して成長するための触媒”なのかもしれない。

だから危機管理とは、「侵入を防ぐこと」だけではない。
むしろ「侵入が起きた時、どう再生できるか」という回復の知恵が本質だ。
免疫システムとは、単なる防衛ではなく、変化への学習機能である。


宇宙の法則の視点から見ると、
ウイルスは「秩序を揺らし、システムを再定義するための存在」であり、
人体も企業も、その“揺らぎ”を通じて新しい平衡点を見出す。

ウイルスは敵であり、同時に進化の教師でもある。