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タカーシャン
タカーシャン
novelistID. 70952
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【嫌われる確率の中で生きる】

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【嫌われる確率の中で生きる】

〈嫌われる確率って、けっこう高いらしい。〉

どんなにがんばっても、全員に好かれることはない。
これはもう、統計的な現実らしい。

心理学のデータによると、
人の印象はざっくり「好き」「ふつう」「苦手」に分かれる。
で、その割合は──
好き:2〜3割。
ふつう:5割。
苦手(=嫌い):2〜3割。

つまり、どれだけ優しくしても、
5人に1人か3人に1人には嫌われる。
それが人間関係の初期設定。

でもさ、これって、ちょっと気が楽じゃない?
「嫌われた=自分が悪い」と思わなくていい。
ただ“確率”の中で生きてるだけ。

むしろ、誰にも嫌われないように生きようとすると、
自分の個性もトゲも、全部削れてしまう。
丸くなりすぎて、自分じゃなくなる。

たとえばSNS。
フォロワーが増えるほど、アンチも増える。
でも、それはあなたが「ちゃんと見られてる」証拠でもある。
見られてる人しか、嫌われない。

だから、こう思えばいい。
「二割の人に嫌われても、残りの八割に誠実でいよう」って。

万人ウケなんて、AIでも難しい。
人間はもっと不器用で、もっと面白い。



「最初は仲良かったのに」っていう現象の正体

最初はすごく気が合うと思ってた。
一緒にいて楽しかったし、笑いのツボも似てた。
でも、気づけば少しずつ距離ができて、
気まずくなって、最終的には「嫌われたかも」ってなる。

あれ、いったい何なんだろう?

実はこれ、「人間関係の成長痛」みたいなものだ。

最初のうちは、誰もが“いい自分”を見せようとする。
優しくして、合わせて、気をつかって。
でも、関係が深くなるほど、素の部分が出てくる。
小さな違和感や、価値観のズレが、少しずつ顔を出す。

そのズレを“修正しよう”とする人もいれば、
“我慢して距離を置く”人もいる。
そしてその我慢が限界を超えると、
「嫌い」に変わってしまう。

だから、嫌われたというより、
関係が「本来の姿」に戻っただけなのかもしれない。

最初の「仲良し」は、お互いの理想が重なった幻想。
時間が経って、それぞれの現実が見えてきた。
それは悪いことじゃない。
むしろ、人との関係を更新していく自然なプロセス。

大事なのは、「嫌われないようにすること」じゃなくて、
正直で、でも誠実でいること。

それで離れていく人は、
もともとあなたの“今の自分”とは波長が違っただけ。

関係が終わるのも、
人生の流れのひとつ。
人はみんな、それぞれのリズムで生きてるから。



〈最初はあんなに好きだったのに。〉

― 恋が「現実」に変わる瞬間 ―

最初はね、毎日がキラキラしてた。
LINEの通知が鳴るだけで嬉しくて、
相手の声を聞くだけで心が落ち着いた。

それが、ある日ふとしたきっかけで変わる。
ちょっとした言葉のトーン、
すれ違ったタイミング、
返信の遅さにモヤモヤして。
「最近、なんか違うかも」って思う瞬間。

恋のはじまりは、
お互いの“理想”がピタッと重なっている時期。
でも時間が経つと、
理想よりも、現実の二人が顔を出す。

相手の弱さ、自分の癖、
会わないリズムや価値観。
それらが少しずつ見えてきて、
「最初は仲良かったのに」という気持ちに変わっていく。

でも、それは悪いことじゃない。
むしろ、恋が“リアルな関係”に進化している証拠。

最初の恋は“夢”みたいなもの。
でも、夢だけじゃ生きていけない。
現実の中で、お互いの不完全さを
「それでもいい」って思えるかどうか。
そこからが、本当の恋。

誰かをずっと好きでいるって、
努力でも演技でもなく、
「現実を受け入れる優しさ」だと思う。

だから、少し嫌われた気がしても、
焦らなくていい。
それは、関係が変化してるサイン。

恋が冷めたように見える時、
本当は、二人が「現実の目」で見はじめた時なのかもしれない。

恋は、始まりよりも、
続け方のほうがずっと難しくて、
ずっと尊い。