消費の哲学
たくさん食べれば なくなる
たくさん使えば なくなる
でも なくなることは
死ぬことじゃない
変わることだ
食べ物は 体へ
お金は 誰かの笑顔へ
思いは つぎの命へ
マルクスは言った
「人間とは 関係の総体である」と
ブッダは言った
「すべては 無常である」と
消えるものの中に 私たちは生きている
消えるからこそ 美しい
消えるからこそ つながる
食べすぎても 満たされず
持ちすぎても 寂しい
その理由を 知るのは
心の奥の 静かな声
足るを知る者は 富む
なくなるものを 恐れずに
巡るものを 信じよう
消費とは 燃やすことではなく
めぐらせること
使うとは 滅びではなく
いのちの運動
たくさん食べて ありがとう
たくさん使って ありがとう
今日もまた 世界は
あなたを通って 循環している



