液状化する令和、溶けながら光る未来
最近、世界そのものが「固まらない」気がする。
仕事も恋愛もアイデンティティも、どこか溶けてる。
会社員なのにフリーランスっぽく働く人。
男っぽいとか女っぽいとか、もう気にしない服装。
東京と地方を往復しながら、生き方そのものがグラデーション。
そう、令和の社会はまるで液体みたいだ。
形を決めようとすると、すぐ指の間からこぼれ落ちる。
でも、それを「不安定」と呼ぶか「自由」と呼ぶかで、
見える景色はまったく違う。
溶けることは、混ざること。
混ざることは、新しい形を生むこと。
境界があいまいになると、窮屈だった「こうあるべき」も消えていく。
そこから生まれるのは、たぶん希望だ。
固まらない時代に必要なのは、
「流れながらも自分で温度を保つこと」。
社会が液状化してるなら、
自分という器をどう保つかが、生き方のセンスになる。
溶けてもいい。
混ざってもいい。
その先にしか、ほんとの曙光(しょこう)は見えないのだから。
作品名:液状化する令和、溶けながら光る未来 作家名:タカーシャン