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タカーシャン
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novelistID. 70952
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感謝という、命の証

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感謝という、命の証

感謝の言葉は、贈りものだ。
伝える側の胸の奥であたたかく生まれ、受け取る側の心にも、そっと灯をともす。
その瞬間、双方の呼吸が重なり、見えない回路が結ばれる。

感謝する心は、過去を見つめて育つ。
誰かが自分に注いだ時間、言葉、手のぬくもり――
その存在に気づいた時、人は自然と頭を垂れる。

感謝される心は、未来を広げていく。
「ありがとう」と告げられた一言が、自分をもう一歩前へ押し出す。
そこには「報恩」の思いが芽生え、次の優しさが生まれる。

この往復が繰り返されるたび、人は互いに鏡となり、共感が深まる。
つながりは、時間を超えた永遠性を帯びる。
生きている限り続くこの循環こそ、命の本質ではないだろうか。

感謝は、境涯を広げる。
世代も国も立場も超え、ただ「人」と「人」とを結び直す。
そこにあるのは、計算や取引ではなく、
「人間が人間としてここにいる」という静かな証。

だから私は、今日も小さな「ありがとう」を大切にしたい。
その一言が、心の奥底に眠る無限の宝を、
崩れないしあわせを築いていくのだから。