なるようにしかならな⑵――希望の力
「なるようにしかならない」――
一見すると、諦めの言葉のように聞こえるかもしれない。
けれど、私はこの言葉に、人生を軽やかに生きるための希望の種を感じる。
私たちは日々、予定通りにいかない出来事や、人の思惑に翻弄される。
仕事が思うように進まないとき、関係がぎくしゃくしたとき、未来が見えなくなる瞬間がある。
そんなとき、「なるようにしかならない」と静かに心の中でつぶやくと、不思議と肩の力が抜ける。
この言葉は、諦めではない。
「自分の力だけではどうにもならないこともある」
そう受け入れることで、逆に心は自由になる。
そして、次にできること、今この瞬間にできることに目を向けることができる。
なるようになるからこそ、未来に希望を持てる。
結果を完全にコントロールできなくても、今日を精一杯生きる力になる。
心が柔らかくなるほど、幸運や小さな奇跡に気づける。
人や出来事の間に生まれる予期せぬ喜びも、見逃さずに受け取れる。
人生は流れる川のようだ。曲がりくねり、時に激しく、時に穏やかに進む。
流れを止めようと必死になるより、川の流れに身をゆだねることで、
見たことのない景色や、新しい道に出会える。
「なるようにしかならない」と心で唱えることは、希望を手放さずに生きる勇気でもある。
だから私は今日も、静かにこの言葉を心に置く。
なるようになる。なるようになるからこそ、希望を持ち、前に進む力になる――
人生の最強の言葉として。
作品名:なるようにしかならな⑵――希望の力 作家名:タカーシャン