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タカーシャン
タカーシャン
novelistID. 70952
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本当の自由

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〈無限にある依存症〉

私たちは、知らず知らずのうちに何かに依存して生きている。
スマホの通知、SNSの「いいね」、明日の安心、他人の評価、食べ物、仕事の達成感――。
依存の形は無限で、形も重さも千差万別だ。

朝、目覚めと同時に手を伸ばすスマホ。
その一瞬の光景だけで、心が少し落ち着く。
それは薬のように効くが、決して完全な治療ではない。
代わりに、別の依存症が静かに育っていく。

依存は悪ではない。
むしろ、人は何かに支えられて生きている。
ただ問題は、「依存に気づかないまま生きること」。
自分の心の癖を知らずに従い続けると、知らぬ間に足元がすくわれる。

無限にある依存症と向き合うには、まず「観察」が必要だ。
何に依存しているのか、どれくらい依存しているのかを、ただ見つめる。
怒りも不安も孤独も、心の一部として受け入れる。
そうして、少しずつ依存の鎖を解くことができる。

人生は完全に自由でありながら、無限の依存症と共存している。
依存を恥じる必要はない。
気づき、理解し、選び取ること――
その小さな一歩こそが、自由への道だ。


〈知らず知らずの縛り〉

私たちは毎日、知らず知らずのうちに何かに依存し、縛られている。
それはスマホの通知だったり、他人の評価だったり、未来への不安だったり。
気づかぬまま心を締め付ける鎖は、柔らかく、しかし確かに私たちを縛る。

朝、目を覚ましてまず手を伸ばすスマホ。
その瞬間、安心と期待と焦りが一緒に押し寄せる。
無意識のうちに心はそれに頼り、少しずつ自由を手放している。

依存は悪ではない。
むしろ、人は支えを求める生き物だから。
問題は、縛られていることに気づかず、知らぬ間に心を狭めてしまうこと。

縛りに気づくこと。
その一瞬が、鎖を解く第一歩になる。
そして小さな自由を取り戻すたびに、
知らず知らずに縛られていた自分を、そっと笑えるようになる。


〈本当の自由〉

自由とは、ただ好きなことをすることではない。
むしろ、自分の心を知り、認め、客観的に見る力のことだ。

私たちはしばしば、感情や欲望に振り回される。
怒り、焦り、不安、嫉妬――それらは波のように押し寄せ、気づかぬうちに私たちを縛る。
しかし、自分を観察し、認め、受け入れることができれば、その波は敵ではなくなる。

「今、私は怒っている」「私は焦っている」
そう言えるだけで、感情は心の一部として存在し、私を支配しなくなる。
その瞬間、心は静かに自分の舵を取り戻す。

自由とは、外の世界の制約から逃れることではない。
自分自身の心を自在にコントロールし、選択できること――
それこそが、本当の自由だ。

自由は特別な才能ではない。
毎日の小さな気づきと、自分を見つめる習慣から育まれる。
感情に振り回されず、淡々と歩むこと。
それが、最も深い安心と喜びをもたらす自由である。

作品名:本当の自由 作家名:タカーシャン