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タカーシャン
タカーシャン
novelistID. 70952
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心のドライブモード

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心のドライブモード

心は本来、自動運転で走っている。
息をし、景色を楽しみ、自然にハンドルを切る。
目的地を決めなくても、朝が来れば体は動き出し、
日常という道路をスムーズに進んでいく。

ところが、無理を重ねると
そのオートパイロットは静かに警告を発する。
小さな違和感――疲れやすさ、気持ちの重さ、
眠りの浅さ。
それでもアクセルを踏み続ければ、
システムは自動運転を解除し、
心はマニュアルモードへ切り替わる。

マニュアル運転には集中力がいる。
注意を払い、ハンドルを握りしめ、
ひとつひとつ操作を確認する。
それでも疲労が限界に達すると、
判断が鈍り、
曲がり角を誤り、
迷路のような道へ迷い込む。
ここが、いわゆる“心の病”の入り口だ。

だからこそ、早めのピットインが大切になる。
• 睡眠や休息を確保する
• 信頼できる人に話す
• 専門家に相談する
• 自分を労わる小さな習慣を持つ

車を長く乗るには定期点検が欠かせないように、
心もまたメンテナンスを必要としている。
不調は恥ではない。
自動運転に戻るための、
システムからの大切なサインなのだから。