スッキリしないで残るもの
病気にかかれば、体は文句を言う。
人間関係で揉めれば、心も文句を言う。
でも安心してほしい――100%スッキリすることなんて、そもそも誰も約束してくれないのだ。
さて、何が残るか。
答えはシンプル。「面倒くさいけど生きている証拠」と「笑えるネタ」だ。
腹痛も、人の愚痴も、上司の小言も、
よく見ると笑いのタネになっている。
「またかよ!」と思いながらも、心の奥で小さく笑う自分に気づく。
ああ、人間ってほんとうに滑稽で、けれど面白い生き物だな、と。
つまり、人生の問題とは、スッキリしないままに「笑いの元」を残してくれるありがたい存在。
悩んで、転んで、困って、怒って――
でも最後には、必ず誰かに話したくなるネタになるのだ。
結論:問題は消えない。
でも、笑いに変えれば人生のスパイスになる。
いや、むしろ、スパイスなしで人生は味気ない。
作品名:スッキリしないで残るもの 作家名:タカーシャン