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タカーシャン
タカーシャン
novelistID. 70952
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生きるっておもしろい

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生きるっておもしろい

とにかくおもしろい。
人生というやつは、上がったり落っこちたり、まるで泣いたカラスが笑ったりするみたいにコロコロと表情を変える。ときには超臭いことに巻き込まれて、思わず「いててて」とうめき、「あちゃー」と頭を抱え、「ウッシシ」と笑う誰かに「しめしめ」と背後を取られる。気がつけば「オヌシ、なかなかやるな」と言われて、まんざらでもない顔をしている自分がいる。

トラウマだって、カチューシャのように頭にひっかかって離れない。あまつさえ、そんなときに限って「おべんちゃら」ばかり飛んできて腹が立つ。だけど、まあ「明日がある」と思えば少し気も楽になる。結局のところ「なるようにしかならない」のだ。嫌いなこともあれば、キレイな瞬間もあって、ヤバっと叫びながらも線路は続く。

「もうすぐ春だね」と祖母が言った日のことを思い出す。桜チル午後、チルチルミチルみたいに光を集めて笑う祖母の顔。その横で遊んだ記憶がふっと蘇る。人生はドドンパみたいな速度で、ラッキーが転がり込むこともあれば、サングラスを脱いで「なんなのさ」と呟く夜もある。

でも、やっぱり最後には「やったぜベイビー」と自分に言いたい。
線路はどこまでも続き、笑いと転倒と痛みとご褒美がぐるぐる回る。
そのおもしろさを味わい尽くすために、今日もまた歩いていくのだ。

――とにかくおもしろい。