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タカーシャン
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novelistID. 70952
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選択しないで生きる 〜究極のラク道〜

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選択しないで生きる 〜究極のラク道〜

人間は一日に何回、選択していると思います?
朝ごはんはパンかごはんか。靴下は黒かグレーか。上司に「おはようございます」を言う声のボリュームは大か小か。
考えてみると、もう人生は選択の連続。
だからこそ「選択しないで生きる」なんて響きは、ちょっと魅力的だ。

想像してみよう。
コンビニに入って「コーヒーとお茶、どっちにします?」と聞かれたら、
「そちらの気分でどうぞ」――。
床屋で「耳まわりはどうします?」と聞かれたら、
「おまかせで」――。
結婚相手だって「お好きにどうぞ」で済ませてしまう。

これ、究極のラク道だ。
なにせ迷う時間ゼロ。責任ゼロ。後悔?それもゼロ(と信じ込めば)。
一種の悟りに近い。

ただし、落とし穴もある。
「いつも任せてばかりだな」と思ったとき、ふと気づくのだ。
冷蔵庫に入っている食材も、部屋のインテリアも、家族旅行の行き先も――すべて「誰かが決めたもの」。
極端に言えば、自分の人生のリモコンを他人に渡してしまっている状態。
それでも本人が「まあ楽だし、いいか」と思えるうちはいいが、心の奥で小さな声がする。
「ねえ、これほんとにオレの人生?」

結論。
選択しないで生きるのは、ラクで面白い。
けれど「選ばない」も立派な選択。
川に流されるのも悪くないが、ときどきは自分でオールを握らないと、気づいたら三途の川を下っていた、なんてことになりかねない。