涙のダイヤモンド
悲しみの色をしているときもあれば
喜びのきらめきを宿すときもある
悔しさの熱を含むことも
寂しさの冷たさをまとっていることもある
けれど その雫が
心の深いところでひかりにふれた瞬間
すべてが変わる
透明なしずくは 虹色の粒となり
現実の空をぬけ出して
メルヘンファンタジーの王国へと駆けてゆく
王国では 鳥が言葉を話し
風が笑い 星が踊る
そこでは涙は 宝石の種となり
まちじゅうの庭に希望の花を咲かせる
そして——
あなたは再び現実へ戻る
ポケットの中には 一粒のダイヤモンド
それはいつでも あなたを
もう一度メルヘンファンタジーへ連れていく鍵
現実と幻想を行ったり来たり
あなたは 自由自在の旅人なのだ