勝負とは 〜相撲に学ぶ〜
勝負とは
ただ力で押すだけではない。
相撲の世界には
82もの技がある。
押しも引きも、投げも崩しも
すべてが知恵と工夫のかたまり。
力の均衡。
時にスピード、時に粘り。
そして何より――
相手の力を、逆に利用するという美しさ。
一瞬の判断が、
勝ち負けを分ける。
しかし、勝つためには
土俵に立つ前の準備がすべてだ。
15日間の取組。
勝ち越しを目指して戦う姿は
まるで人生そのもの。
今日一日を、どんな気持ちで戦うか。
15日を、一生に例えてみれば
生き方が見えてくる。
勝つことだけが、
すべてではない。
負けても、
すべてを出しきった時
土俵の上で
自分に、そして相手に
深く頭を下げられる。
それが、相撲という勝負。
それが、人生という勝負。
作品名:勝負とは 〜相撲に学ぶ〜 作家名:タカーシャ