ちがいって、たいせつなんだね
もしも、せかいじゅうの生き物がぜんぶおなじだったら……
たとえば、きみの友だちも、先生も、おうちの人も、
ぜんぶおなじ顔、同じ声、同じ考え。
それって、とてもヘンじゃない?
おしゃべりしても、いつもおなじことしか言わない。
遊んでも、同じ遊びばかり。
アイディアも、すきなことも、やりたいことも——ぜんぶおなじ。
それはまるで、人間じゃなくて「人形」や「ロボット」のよう。
でも、ほんとうの世界はちがう。
きみには、きみだけのいいところがある。
ともだちには、ともだちだけの考えがある。
ちがうから、けんかすることもあるけど
ちがうからこそ、わかりあおうって おもうこともできる。
「ちがっていい」って おもえることは
「いっしょに生きる」ってことのはじまりなんだよ。
作品名:ちがいって、たいせつなんだね 作家名:タカーシャ