緊張という名のセンサー
緊張とは
まるでセンサーのようなものだ。
何かが起こる
何かが求められている
だから、身構える
それはきっと
「うまくやりたい」という
自分への小さな期待かもしれないし
「失敗したくない」という
自分を守るための反応かもしれない
緊張は悪ではない
むしろ、大切な場面で力をくれる
集中を高め、身を引き締める
けれど
過剰になれば、手が震える
声が出なくなる
頭が真っ白になる
本来の力が、出せなくなる
それが続けば
心も身体も、擦り減ってしまう
「病気」と名前のつくものに
変わってしまうこともある
だから大事なのは
コントロール
安心というリミッターを調整する
非常時には少し緊張を許し
日常ではふっと力を抜いてみる
緊張をゼロにする必要はない
適度な緊張は、生きる力だ
「今、自分は何を怖れているのか」
「何に備えているのか」
時と場合を見極めて
センサーの感度を、調整していこう
緊張は
自動で起動するけれど
意識すれば
少しずつ付き合い方が変わってくる
緊張を敵にしない
緊張と手をつなぎ
今この瞬間を、生きていくために
作品名:緊張という名のセンサー 作家名:タカーシャ