柔らかくて強い言葉たちのシンフォニー
踏み出す
こわごわでも、片足だけでも
止まっていた世界が、そっと動きはじめる
育てる
芽吹きは見えなくても
根は静かに、深く、確かに伸びている
しなやかに立つ
風に揺れても、折れない
強さは硬さじゃないと、身体が知っている
ゆるす
ゆるすことは、負けることじゃない
心に新しい余白を与えること
灯す
だれかの涙のそばに
ひとつの希望の灯りをともす
つなぐ
手のひらと手のひらのあいだに
言葉を越えた温もりが流れていく
待つ
焦らず、責めず
命のリズムに耳をすませる
信じる
見えなくても、触れられなくても
そこに「ある」と言える勇気
手放す
握りしめていた不安をそっと放つと
風が、新しい方角を教えてくれる
笑う
涙のあとに浮かんだ微笑みは
最も美しい、回復の音
これは、剣ではなく歌のような力
怒号ではなく祈りのような響き
やわらかく
しなやかに
でも確かに
生きる力のオーケストラ
必要なのは、雄叫びではなく
静かに鳴り響く強さ
あなた自身が、そのシンフォニーの指揮者です
どうぞ、世界にやさしく、強く響かせてください
作品名:柔らかくて強い言葉たちのシンフォニー 作家名:タカーシャ