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タカーシャ
タカーシャ
novelistID. 70952
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こどもの「なんで?」が、大人でもいえたら 〜興味深々の〜

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こどもの「なんで?」が、大人でもいえたら

  〜興味深々の法則 〜

こどもはすぐに聞く。
「なんで空は青いの?」「なんでおとなは怒るの?」「なんで勉強しなきゃいけないの?」
あまりにもしつこくて、大人はつい言ってしまう。「もういい加減にして」「なんでも!」

でも、その「なんで?」には、世界を広げる力がある。
子どもたちは、わからないことを恐れず、面白がる。知らないからこそ近づいてみる。
好奇心とは、世界への入り口。
知らないことを知らないままにしない――その誠実さが「なんで?」の正体だ。

もしも大人が、もっと「なんで?」を言えたら。
もっと世界を面白がれたら。
もっと人にやさしくなれるのではないだろうか。

たとえば職場で、後輩の言葉にカチンときたとき。
「なんでそんなこと言ったの?」と怒る前に、「なんでそう思ったの?」と聞けたら、きっと違う景色が見える。

たとえば日常の当たり前に、「なんで?」を投げかけてみたらどうか。
「なんで満員電車に毎日乗ってるの?」「なんで家では無言なの?」「なんで週末だけ笑ってるの?」

こどもの「なんで?」は、自由で、まっすぐで、傷つくことさえ恐れていない。
大人の「なんで?」は、誤解されたくない、恥をかきたくない、正解を知らないと怖い――そんな気持ちがブレーキをかけてしまう。

だけど。
「なんで生きてるんだろう?」とふと思うことがあるなら、
それを口にしてもいいのだと思う。
わからないことを「わからない」と言える大人こそ、強い。

子どものように世界を見つめなおすこと。
それは決して子どもに戻ることではない。
より自由に、より人間らしく生きていくための、ひとつの道なのだ。