ちがうこと、してみよう
私たちの毎日は、気がつけば同じことのくり返しです。
同じ時間に起きて、同じ道を通って、同じ人と会話をして、同じように眠る。
それはとても安心で、静かで、心を守ってくれる日常です。
でも、ふと思うことがあります。
――「なんだか、つまらないな」と。
心がふと止まってしまったような、そんな感覚。
そんなときこそ、ほんの少しだけ“ちがうこと”をしてみるのがいいかもしれません。
たとえば、いつもとちがう道を歩いてみる。
たとえば、はじめての誰かに話しかけてみる。
たとえば、ふだん自分が避けていることに、ちょっとだけ向き合ってみる。
それだけで、心の奥にしまっていた“たのしい”や“ドキドキ”が目を覚ますことがあります。
まるで、音符がはねるように。
まるで、光がさすように。
非日常とは、特別な旅行でも、大きな冒険でもありません。
日常に、ちいさな「変化」を差し込むこと。
それが、心と体のリズムを整えてくれるのです。
日々を新しくする力は、どこかにあるのではなく、自分の中にある。
ちょっとした勇気と好奇心だけで、人生はほんのり色づきます。
今日、なにかひとつ――
ちがうこと、してみませんか。
それがきっと、
あなたの“すてき”をかたちにする一歩になるのですから。
作品名:ちがうこと、してみよう 作家名:タカーシャ