後ろ姿
ふと目にした
知らない誰かの背中に
なぜだか 心がついていった
言葉もない
目も合わない
それでも 何かが伝わってくる
肩の傾き
歩幅のリズム
髪の揺れ 風を受けるコートの裾
あの人は
笑っていたのか
泣いていたのか
想像だけが 静かに広がる
見えないからこそ
見たくなる
知れないからこそ
惹かれてしまう
人はきっと
誰かの後ろ姿に
自分の願いを映すのだろう
さようならを告げた背中
もう戻らない誰かの背中
いま歩き去っていく
小さな後ろ姿
——それは記憶よりも
深く 静かに 心に残る
ふと目にした
知らない誰かの背中に
なぜだか 心がついていった
言葉もない
目も合わない
それでも 何かが伝わってくる
肩の傾き
歩幅のリズム
髪の揺れ 風を受けるコートの裾
あの人は
笑っていたのか
泣いていたのか
想像だけが 静かに広がる
見えないからこそ
見たくなる
知れないからこそ
惹かれてしまう
人はきっと
誰かの後ろ姿に
自分の願いを映すのだろう
さようならを告げた背中
もう戻らない誰かの背中
いま歩き去っていく
小さな後ろ姿
——それは記憶よりも
深く 静かに 心に残る