宝の場所
子どもを信じて見守るということ
それは、待つこと
それは、祈ること
それは、愛することの完成形
見えない未来に
手を出さずに
目だけをそっと注ぎ続ける
その深い愛情に包まれた子は
やがて、自分という旗を掲げて歩き出す
迷っても立ち止まっても
心のどこかに
「きっと大丈夫」があるから
その安心が
その確信が
人格を育て
やがて誰かの心を守る盾になっていく
一人が育ち
また一人がその優しさを受けとり
家庭から地域へ
そして国を越えて
世界へと幸せが連なっていく
はじまりは
ただの家だったかもしれない
だけど
そこは、かけがえのない――
希望を育てる、宝の場所