だんご
あぁ、秋だ。たぶん秋だ。仕事場に射し込む陽射しが少し変わった気がする。
眩しさにカーテンを半ば締めておくのだけれど、長く床を照らす光。青い空に真白い雲がぽわわわんと浮かんで見える。にゃあと食べたそうに眺めているだろうボクの後ろの気配を感じる幸せに ボクの万年筆は 軽やかに原稿用紙を踊り出す。
まだまだ暑さが残る部屋のいつもキミが居る場所にキミが・・・あれ?さっきまで居たと思ったのに・・・振りむきたいが我慢して机に向かっているボクが居る。
「ねえ」
いつになくボクは、小さく声を出してみた。その声はキミに届いたのだろうか?返事はない。キミが 昼食にと作ってきたおにぎりを持ってきてから出かけた様子はない。キミがこの部屋の空間に存在していると確信はしている。
どこだ?
カタ・・・
みぃつけた。キッチンにいるようだ。
ボクの両脇から肩にかけて固まっていた力が解かれた。気にしない。でも気になる。ずっっとこんな気持ちがボクには染みついてしまったんだな。
ガタ・・・。
音に聞き耳を立てる。想像は ボクの頭の体操だ。うん、鍋を出したな。水を汲んで?沸かすようだ。足音も静かにボクに近づいてくる。
「にゃふ?」
突然ボクの耳を摘まんできたキミに思わず可笑しな声を出してしまったボクは不覚にも赤面した。
眩しさにカーテンを半ば締めておくのだけれど、長く床を照らす光。青い空に真白い雲がぽわわわんと浮かんで見える。にゃあと食べたそうに眺めているだろうボクの後ろの気配を感じる幸せに ボクの万年筆は 軽やかに原稿用紙を踊り出す。
まだまだ暑さが残る部屋のいつもキミが居る場所にキミが・・・あれ?さっきまで居たと思ったのに・・・振りむきたいが我慢して机に向かっているボクが居る。
「ねえ」
いつになくボクは、小さく声を出してみた。その声はキミに届いたのだろうか?返事はない。キミが 昼食にと作ってきたおにぎりを持ってきてから出かけた様子はない。キミがこの部屋の空間に存在していると確信はしている。
どこだ?
カタ・・・
みぃつけた。キッチンにいるようだ。
ボクの両脇から肩にかけて固まっていた力が解かれた。気にしない。でも気になる。ずっっとこんな気持ちがボクには染みついてしまったんだな。
ガタ・・・。
音に聞き耳を立てる。想像は ボクの頭の体操だ。うん、鍋を出したな。水を汲んで?沸かすようだ。足音も静かにボクに近づいてくる。
「にゃふ?」
突然ボクの耳を摘まんできたキミに思わず可笑しな声を出してしまったボクは不覚にも赤面した。