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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
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星めぐり(続・おしゃべりさんのひとり言158)

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星めぐり



僕は乙女座です。こう言うと、相手にプスッと笑われます。
それが子供の頃は嫌でした。しかもサル年ですから、二重にカッコ悪い感じでしょ。
サル年の乙女座生まれ。これをめぐっては、開き直って笑いのネタにさえしていました。
ふふんww、そんな話はどうでもいいんですが・・・

銀河系を宇宙船でめぐることができるようになったら、素晴らしいことですよね。でもまだまだ、僕の一生には間に合わないか。だから夜空を見上げて、想いをめぐらすしかないでしょう。
僕は宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』が好きです。十代の時、アニメで観て・・・
『999』の方じゃないですよ。メーテルは好きでしたし、星々をめぐる話はロマンを感じましたけど。
僕が観たって言ったのは擬人化された猫が主人公のアニメ『銀河鉄道の夜』のことです。元YMOの細野晴臣さん作曲のBGMが、とてもとても印象的でした。
あの原作小説って、今からちょうど100年前に執筆開始された最初のSFなんじゃないかな?
白鳥座、鷲座、サソリ座、南十字星などを停車場としてストーリが進んで行き、僕が星座に興味を持つきっかけになったんだ。

星座って夜空に88個もあるらしいけど、よく知られてるのは、誕生月に割り当てられた12星座だよね。それらも88星座の一部で、天空に太陽が通るルート上をめぐり、ぐるりと地球を取り巻く『黄道12星座』と言われるものだ。
僕は乙女座で、それが恥ずかしかった訳だけど、12星座の最も大きな星座で、88星座中でも、ウミヘビ座に次ぐ2番目の大きさだと知って、ちょっと誇らしい気分になった。
昔から夏の星座と冬の星座を眺めるのが好きでした。南十字星を撮影しにバリ島まで行ったことも。
街の明かりのせいで天の川が見える場所がどんどん減って、最近はほとんど星空を見上げることもなくなったけどね。
それと、知ってる? いつの間にか人工衛星の数は数万個にも増えていて、夜空を見上げているだけで簡単に宇宙空間を飛行しているのが見付けられますよ。
(点滅して移動してるのは飛行機だけど、点滅せずに移動する光の点が、人工衛星か宇宙ステーション。一瞬移動して消えるのは流星か流れ星)
アメリカの大実業家イーロン・マスク氏が手掛けるインターネットのスターリンク衛星は、現在数千個ほど地球の周りを飛んでいて、さらに2万個くらい打ち上げる予定だそうだ。その打ち上げ直後は、まるで銀河鉄道が夜空を駆けるように、肉眼でも衛星が連なって見えるらしいから、一度僕も見てみたい。

最近、ネットで『銀河鉄道999』を観てると、『銀河鉄道の夜』のことを思いだした。
(小説は読んだことがなかったな)って気付いて、読んでみようかとネット検索してたら、宮沢賢治の『星めぐりの歌』ってのがあることに気が付いた。
その歌は、You tubeにもアップされていますけど、僕は今までまったく知らんかった。でも歌詞を知って、ちょっと違和感。ううん、絶対的違和感。

   ↓↓
『星めぐりの歌』 作詞・作曲:宮沢賢治
         その「歌詞」と、→僕の解釈で

「あかいめだまの さそり」
  →赤い星として有名なのは、サソリ座の心臓のアンタレスなので間違ってるよ。

「ひろげた鷲の つばさ」
  →大きく翼を広げてるのは、鷲座より白鳥座の方が断然有名なのにな。

「あをいめだまの 小いぬ」
  →小犬座のプロキオンは、薄黄色だよ。
   青いシリウスのことなら、大犬座の胸の位置だけど。

「ひかりのへびの とぐろ」
  →蛇座やウミヘビ座は、とぐろなんか巻いていない。
  仮に竜座ならクネクネでも、西洋のドラゴンだし、とぐろは巻かないだろう。

「オリオンは高く うたひ
 つゆとしもとを おとす」
  →オリオンが歌う? まぁ歌うこともあるか。でも露と霜?
   『オリオン』を歌うのは、米津玄師か、中島美嘉。
   前者のMVでは、水に関しては洗濯機まわしてる。後者は、冬の名曲だ。

「アンドロメダの くもは
 さかなのくちの かたち」
  →アンドロメダ座なら、確かに魚座の口先にあるけど、
   星雲であるアンドロメダ銀河は離れてるし、それに形は渦巻きだし。

「大ぐまのあしを きたに
 五つのばした ところ
 小ぐまのひたいの うへは     
 そらのめぐりの めあて」
  →その目当てって、おそらく北極星のことを言ってるんだろうけど、
   大熊座の足なんかじゃなく、胴体の位置にある北斗七星の一部の
   ひしゃくの先を、北に五つのばしたところ、
   そこは小熊座の額の上じゃなく 尻尾の先にその星はあるんだよ。

なぜこんなに間違いだらけ?
宮沢賢治、心配になるわぁ。
でもこの夏、星空を見上げるきっかけになったな。


     つづく