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ワタリドリ
ワタリドリ
novelistID. 54908
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こがらしの季節!5「引きこもりの闇!」

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不快な気分のまま横になってからすっかりうたた寝してしまった、学!
それからさらに、時間が立ち外もほぼ真っ暗になったころ玄関からのかすかな物音が…。どうやら父親の勝義(まさよし59)が帰ってきたようだ。
しばらくがさごして、学のいる奥の部屋のふすまが開けられて…!

勝義「なんだ、おったんか、お前!電気もつけんと真っくらで、なにしとる!洗濯物くしゃくしゃになるぞ!( `ー´)ノ」

にぶい反応だが反射時に疲れた顔で勝義のほうに振り向く学。

学「う、うん?(ーー;)」

だらしなく畳んでない山積みになった洗濯物のズボンや服をベッドがわりにしていて、ほぼ、すっかりくしゃくしゃになっていた。

だが勝義は、しかる様子もなく、穏やかな口調で続けて…!

勝義「だらだらしとるんなら、さっさとふとん敷いてねろよ!調子悪いんか?ラーメンほとんど手つけとらへんし、のびきっとったで、ほかったったぞ。もったいない!(`ヘ´)」

学「ううん…眠いだけ…!(-_-;)」

寝起きで上の空のせいか会話がかみ合ってないない感じ…。

台所から正義がよく聞いているラジオの8時を知らせるコールが学の耳に届いた。

勝義の立つふすまの向こうからもれる蛍光灯の光りがすごくまぶしかった。

勝義「リュックに買った野菜、そのまま入っとったし!流しの茶碗くらい洗っとけ。1日家におるんやで!( `ー´)ノ」

学「…!(-_-)」

勝義「こてっちゃん炒めるけど食べるか!何も食べとらへんのやろ!残っとるギョウザでもええけど!一緒に炒めるで!」

学「うん…!後で!(-_-)」

勝義「なんや、蚊の鳴くような声で・・・。はきはきしゃべらんと嫌われるぞ!( ̄д ̄)明日も晴れるみたいやで朝ちゃんと洗濯やっとけな!お前が今着とる服も!父さん早いから!」

学「わかった…!(ーー;)」

勝義「電気くらいつけとけ!目え悪なるで!( ̄○ ̄)」

勝義が部屋に入ってきて蛍光灯のひもをひっぱろうとしたが、

学「まぶしいからいい…!(-_-)」

と、寝ぼけた声の一言。

勝義「なんでもええけど、炒めとくで食べとけなギョウザ!食べんならラップして、明日食べやええで今度は残すなよ!( ̄д ̄)」

勝義はそれだけ言ってふすまを閉め台所に戻って行った!

再び暗くなった部屋であくびが出た学はまた山積みの背後の洗濯物に背中を預けうとうとと眠りにおちていった。

頭のブレーカーが飛んで、疲れている時はとにかく休む!これが一番でしょ!(学)