闇の住民たち!4「背中の染み!」(終)
正男の背中に巨大な人の顔のようなシミがうごめいていたからだ。両腕にも小さな恨めしそうな顔があったがみるみる中心の巨大な顔に吸い寄せられるように。一体化していった。取りつかれてしまったのか!
巨大な顔はきっと沢山の人の魂の集まった集合体なのかもしれないと正男は硬直しながらも冷静に思った。
耳を澄ますと背中の方からエレベーターの時に聞いた悲鳴と似た沢山の人達の同じ声が響いてくるようだっだ。
作品名:闇の住民たち!4「背中の染み!」(終) 作家名:ワタリドリ