近頃おもうこと
その2
私が大学に入学したのは高校の同級生達が就職したころだったが、自分が受験できる学科の範囲の大学を選んで入学できた。ただ年齢が他の学生より格段の差があったのでストレートに入学していたらもっと楽しい学生時代を送っただろうと思う。
ときたま病気をしながらもこつこつ勉強して良い成績で卒業した。今思えば母が勧めた結婚の勧めも拒否して大学に行ったのは正解だったと思っている。
もう少し早く卒業出来るなら関西方面の大学院を受験したいと思ったが、年齢を考え、婚期を失うことを考えたらできなかった。同級生たちは皆結婚していたし子供も生まれていたようだ。
運命の糸は定められているのかもしれないが、思いもよらぬきっかけで夫と結婚した。夫の母親はとても喜んでいたと思う。何故なら夫はそのとき勤めていた教師の職をやめることになっていたからだ。義母の尽力で間もなく市の職員として、私の家に婿入りし、私たちの新しい生活は始まった。