あすは我が身
その2
わたしは他人からみて、苦労もせず、何もできない幼稚な人間と思われることが多かった。言動がそうさせたのかもしれない。そういった上から目線で色々言っていた人もとっくにあの世に行ってしまった。
夫が脳梗塞になり認知度が低くなっていたときに、多少の迷惑を掛けた或る人が10年後の今アルツハイマーになっていることを知った。
亦、底辺の境遇から忍耐で幸せな家庭を築き上げた人が居て、私との繋がりができたとき、私は彼女の生き様に感動した。優しいとしか言えない人柄だった。
もう一度あの声を聞きたい。
最後は病で亡くなったけれど穏やかな家庭という幸せを掴み取り、皆から慕われて、安らかにあの世に召されたのだろうと思う。