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冬に咲くバラ
冬の公園に咲くバラの花は
春や秋と変わらずに美しい
温暖化のせいかもしれないが
次第に寒さにも強くなったのか
それにしてもなぜ心躍らないのか
君はいつも明るく美しい
表情もあまり変わらない
贅沢な悩みかも知れないが
もう君の美しさに慣れてしまって
いつの間にかときめきも感じなくなった
冬の公園に咲くバラの花は
君を思い出させてくれるのだが
嫉妬もせつなさも湧いてはこない
ゆっくりと君は距離を置いて離れていった
私が深く君を知ろうとしなかったのだろう
冬の公園に咲くバラの花は
陰りのかけらも見せず高潔ともいえる
私はバラの花を通り越して遠くを見ている
落葉した鈴掛の並木の下に並んでいるベンチに
君が座っている想像をしてみると少し心が動いた