人生の織物
人の生活の流れ その1
狭い生活圏の中に生存していても少しは世の中の流れを知ることができる。情報によるものは別として、極々近しい人達を通して知る。実際に会話する相手は数えるほどしかいないが、そこから聞く情報によって自分の耳には色々なことが入ってくる。
これは噂とも言えて、悪く取れば煩わしいことのように思うときもあるが、この代物がなければまるで無人島に居るようなものなので噂もまんざらではないのである。
小さい頭の中にも絶えず多くのことが去来して、なんとか自分も世間に存在していることを実感できるのである。