小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
ヤブ田玄白
ヤブ田玄白
novelistID. 32390
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

ちょっと高すぎたのではないか

INDEX|179ページ/201ページ|

次のページ前のページ
 

「奥さん元気?」
「ウン、マア」
「息子さんたちは?」
「特にかわりないよ」
「そう。ところで最近は、何に凝ってるの?」(J君は昔から凝り性である)
「いやあ、それがネエ。朝の通勤が混んでて大変なんだ」(話がかみあわない)
「ホー、それで?」
「仕事場に着くと、仕事する前から疲れてるんだ」(彼は、家とクリニックが離れている)
「忙しいんだろ? 患者さん多いんだろ?」
「いや、それが、あまり忙しくないんだ」
「じゃ、楽でいいじゃないか」
「それが違うんだ。収入がね、上がらなくて」
「そうか。でも自由時間があれば、本読んだり勉強できていいじゃないか」
「そうでもないんだ。去年の地震で瓦が壊れたのを修理したりしてね」
「でも、君がやるわけじゃないだろう?」
「ウン。でもね、落ち着かないんだ」
「そうか、それもそうだなあ」