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桐生甘太郎
桐生甘太郎
novelistID. 68250
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八人の住人

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この辺で、時子自身の話は中断して、俺達別人格の事を話そう。


前作の「六人の住人」で話した事の繰り返しにもなるが、ざっくりと自己紹介を箇条書きにする。事情がややこしいのは、許して欲しい。

「五樹」···これは俺だ。年齢は23歳。この子が23歳の時に負ったトラウマが元で生まれた。俺は、ほぼ毎日、この子が疲れた時などに交代して体を預かる。

「悠」···7歳男児。両親が離婚して母親と別れ別れになった時のショックが元。

「彰」···16歳、男性。怒りの人格だが、まだ三度しか出てきた事はない。

「桔梗」···14歳、女性。時子の、「苦しみから逃れるために死にたい」という願望を叶えるために生まれた。だが、カウンセラーの説得で踏み止まる。現在は滅多に出てこない。

「羽根猫」···名前も性別もない、羽根が生えた猫。説明が長くなるので、これ以上は割愛する。


ここから先は、もしかしたらもう消えてしまったかもしれない奴らを、一応紹介しておく。


「美由紀」···16歳の女性人格。

「美月」···28歳の女性人格。

この二人は、今はもう居ないかもしれない。元々存在感が薄かった。


さて、これで俺達の紹介はあらかた済んだ。これ以上の細かい説明は、前作とは重ならないように配慮しながら、後々やらせてもらう事にする。

昨日時子は長時間出掛けていたので、今朝は疲れていて、表に出ていられないようだ。俺もこの話をアップロードしたら、少し眠ろうと思う。お読み頂き、ありがとう。それでは、また今度。




作品名:八人の住人 作家名:桐生甘太郎