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ヤブ田玄白
ヤブ田玄白
novelistID. 32390
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帰りの電車で人身事故だった

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T君の教授昇進パーティに招かれた



 後輩のТ君が○○私立医大の教授に就任した。
私にも案内状が来たので、出かけた。
会費は一万五千円。ずいぶん高い。
雨が降っていたが、大勢の人が出席していた。
私は早めに会場のホテルに着いて、Т君に祝いの言葉を述べた。

 「おめでとう。よかったなあ。ずいぶん頑張ったもんなあ。」と握手したが、
〈お前みたいなのが、よく教授になれたもんだ。よほど、教授にゴマすったんだろう〉とも思っていた。
奥さんにはじめて会ったが、なかなか美人である。
テレビでよく見る黒木瞳という女優の妹のような感じだ。Т君のやつ、見かけによらず、しっかりしてる。