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ヤブ田玄白
ヤブ田玄白
novelistID. 32390
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帰りの電車で人身事故だった

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 内容は、グループワークだった。
与えられたテーマについて、グループで討議して、まとめて発表する。
最後に全体討論がある。

 参加者は全体で二百人ぐらいだったので、十人ぐらいのグループに分かれた。講師はその場で、各グループのリーダーと発表者を指名する。
こういう場合重要なことは、講師と目を合わせないことだ。
私は控え目な性格だから、こういう時は有利かもしれない。その作戦が成功して、私はリーダーにも発表者にも当たらなかった。

 講師は各グループの発表が終わると、ニコニコしながら、
「なかなかいいですね」などと講評をのべる程度である。
私が、看護学校の授業で採用している手法と同じだ。
私以外にああいうやり方を知っている人がいることは意外だった。私の授業を覗いたことがあるのだろうか。

 私の場合は、発表まで十分時間を与えているが、今回はいきなりである。
私も無茶なやり方だと反省していたが、その上をいく講師もいたのだ。