帰りの電車で人身事故だった
夕方、高校の同期会に出かけた。
町はずれの温泉街である。
意外に新しい立派なホテルだった。
受付はいつもの幹事さんが三人ぐらい。懐かしい顔ばかりだ。
会費を払って会場に行くと、老けた顔ばかりだった。
高校時代は若かったが、四〇年以上たって皆高齢者になってしまった。
懐かしいことは懐かしいが、話が合わないところもある。
一番の原因は、ほとんどの人が暇人ということだ。
フルタイムであくせく働いているのは、私ぐらいだった。
作品名:帰りの電車で人身事故だった 作家名:ヤブ田玄白