帰りの電車で人身事故だった
最近は、「一に睡眠、二に休養、三、四がなくて、五に癒し」である。
いつ仕事するのか不安に思うかもしれないが、仕事に関係する座右の銘は、もう作らないことにした。
これまで一番印象に残っている座右の銘は、昔、「土俵の鬼」とよばれた先代若乃花がテレビCFで言っていた
「人生、辛抱だ!」である。
何度も見たり聞いたりした。
当時は、〈そんなものなのかなあ〉と、あまり気にしなかったが、今になると若乃花の偉大さがよくわかる。
人生は辛抱である。猫にもいつも言い聞かせている。
しかし、座右の銘は、辛いだけでは物足りない。希望もなければならない。
そんなわけで、私の十年後の座右の銘は、「人生、辛抱だ!」ではなくて、
「人生、これからだ!」にしたいと思っている。
(昨年、三八歳で通算最多勝を達成して引退した大相撲の魁皇関の言葉である)
作品名:帰りの電車で人身事故だった 作家名:ヤブ田玄白