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ヤブ田玄白
ヤブ田玄白
novelistID. 32390
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続 金曜の夜、人間は二つに分かれる

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 それにしても、あのお父さん、明日休みでない人が、車内にいることを知らないのだろうか。
帰宅するまで、もう少し辛抱してもらいたいと思ったが、家では飲ませてもらえないのかもしれない。
事情はいろいろあるだろうが、周囲(特に明日休みでない人)に対して、もう少し配慮がほしい。

 駅を降りてしばらく行くと、タコ焼き屋のおじさんが外を見ていた。
最近床屋に行ったのだろうか、さっぱりしている。
外は寒いが、中は暖かいのだろう。

 まだ準備中らしく、お客さんはいなかった。
おじさんも、明日休みでない人だろう。
全然知らない人なのだが、何となく他人とは思えない。

 家に帰ると猫が待っていた。
私は「ただいま」と言っただけだったが、明日休みでないことがわかったのかもしれない。
寂しそうな顔に見えた。