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ヤブ田玄白
ヤブ田玄白
novelistID. 32390
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カンチューハイを車内で飲む男

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 夕方、高校の同期会に出かけた。
町はずれの温泉街である。
意外に新しい立派なホテルだった。

 受付はいつもの幹事さんが三人ぐらい。懐かしい顔ばかりだ。
会費を払って会場に行くと、老けた顔ばかりだった。
高校時代は若かったが、四〇年以上たって皆高齢者になってしまった。

 懐かしいことは懐かしいが、話が合わないところもある。
一番の原因は、ほとんどの人が暇人ということだ。
フルタイムであくせく働いているのは、私ぐらいだった。