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2004年10 月、プロ野球の再編が目立った頃です。

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《2004年・10月》
プロ野球、特にパリーグに再編の波が目立ってきた頃です。

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◆10月8日/プロ野球界に急速な変化
 
昭和30年代に、この九州には西鉄ライオンズと言う男の子にとってのシンボルとも言えたプロ野球球団がありました。今の阪神タイガースと同様に、熱狂的ファンも多かったし、歴史的な試合も数多くあったのです。

そのライオンズが身売りをした後は、数年単位で親会社が変わり、名前を何度か変えた頃は何だか哀れで物悲しい感じがしたものです。

その頃は弱体球団で、パ・リーグのお荷物のようになってしまっていました。埼玉の西武ライオンズになって数年後にやっと安定したイメージになったのを感じます。

今日の新聞に、プロ野球球団の偏在状況を再認識するようなコラムがあったのですが、私も1年ほど前このサイトに同じような意見を書きました。

サッカーに押され気味の野球人気に貢献するには、札幌・仙台・新潟・金沢・京都・松山(高松)あたりに球団があれば良いのでは…と書きました。そのうち札幌には誕生しましたが、加えて他の地域にも実現すれば地域の活性化にもなり得ます。

今回のパ・リーグ再編に際して、IT関連の企業がプロ野球球団を持つのは時代の流れとして当然と言えます。そう考えれば、自動車関連企業の名前が無いのも不思議と言えば不思議。新球団は新しい風を送ってくれそうで、非常に楽しみですね。

数年前あたりから、ファンの巨人離れが進んでいるのは結構な事でしょう。色々と片寄った日本の野球界が自然に形を変えて行っているようで、古臭い体質が様変わりして行く爽快感があります。

このままフレッシュな野球界に変わって行って欲しいものです。ON時代ならともかく、最近の巨人戦のTV放送などは、面白くないので見る気もしません。

ところで、イチローが国民栄誉賞を辞退しました。これが2度目の辞退で、なかなか出来る事ではないでしょう。彼のポリシーがうかがえて、何だか爽やかですね。

今回のイチローの大リーグ年間最多安打記録は、ジョージ・シスラーと言う往時の天才的バッターの名前を我々に教えてくれました。同時期に活躍したベーブ・ルースは誰もが知っていますが、その頃からホームランが野球の花になって行ったようです。

しかし、本来の野球らしいスピード感溢れる「走・攻・守」こそが醍醐味だと言えます。まさに間一髪のプレイを見るのは楽しくて面白い。そんなイチローの活躍は、安打の原点のような安打として、大リーグのファンにアピールしたと言えます。

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◆10月20日/IT企業のプロ野球進出
 
にわかにプロ野球球団の周辺が騒がしくなっています。その中心にいるのがIT産業。その存在が一気にクローズアップされてきました。米大リーグと違い、企業が球団を持つという日本のあり方が、球団の身売りと言う事態も招いているのです。

今回の事で、若い世代には「楽天」や「ライブドア」、更には「ソフトバンク」と聞けばピンと来るのでしょうが、我々団塊の世代から上の年齢の人間にとって、何をやっている会社なのか不明な点が多いと思います。

何せ、一般的な目に見える商品と言うものが無いので、インターネットなどに縁の無い方には、例え職種内容を説明したところで雲を掴むようなイメージに違いありません。

まあ、インターネットが分からないと生活できない…という訳でもないのですが、運転免許と同じようなもので、知っている事に越した事はありません。もっとも、最初(ハナ)からPCなどに拒絶反応を起こす人もいるので、強制は出来ませんが…。

ソフトバンクの孫社長は、“YAHOO・BB”の宣伝広告費として年間約1000億円使うので、それを考えたら球団買収による支出の方が宣伝には効果的との発言しているらしいのです。いやはや目に見えない商品を扱うにしてはとんでもない数字ですね。

ソフトバンクが、もしダイエーホークスを買収…という事態にでもなれば、楽天などの新規参入とは異なり、既にパ・リーグ最強球団として君臨しているホークスはかなり魅力的でしょう。

神戸には「YAHOO・BBスタジアム」があります。ホークス買収とでもなれば、九州と関西にソフトバンクが球界に関連する事になるのでしょうか。楽天と合わせて2球団がパ・リーグに誕生するとなると、一気に新鮮な勢力図が出来ます。

この30年ほど続いたセ・リーグ中心の日本プロ野球の形が、以前のように均等な2リーグ時代へ戻る可能性もあり、そちらの方が楽しみです。
 
今年はパ・リーグの観客が大きく伸びて来ており、巨人や阪神が関係しないセ・リーグのカードよりは多いのです。千葉・札幌などのフランチャイズ分散がそろそろ奏効して来ましたね。

福岡(九州)のホークスファンは、「ダイエー」の名前を取るか、「YAHOO」の名前を取るか…と問われれば、『ホークスの残ったら、どっちでん良かさい。』となるでしょう。

寂しいようですが、ファンの大半は「ダイエーさん、これまで15年間ありがとう。」と思うに違いありません。親会社と同様、お疲れ様でした…立派な功績でした。

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◆10月25日/救援物資か現金か?
 
発生して3週間も経過した新潟中越地震の被災者の方々の避難生活が、あいも変わらず続いていて、平成7年に起こった阪神淡路大震災と、どうしても比較してしまいます。

都会地で起こった阪神大震災は6000人以上も亡くなりました。人的被害の多さで、つい今回の地震がそれより小さいと勘違いしてしまうようです。
 
今回の地震は地震規模もさることながら、何とも追い討ちをかけるような余震が多いのが特徴で、全く気の毒としか言いようがありません。約10km下の地殻変動する組織が複雑な構造らしいと、専門家が言っていましたが、沈静化できない人間の無力さが悔しいですね。

昨日のラジオ放送で、救援物資がそれこそ山のように到着しているらしいのです。全国からの善意が集まっている訳で、それはそれで素晴らしい。特に、阪神地区からは勿論ですが、火砕流で被害にあった長崎・島原地方からも多く届いているとの事。

しかし、現地ではそれを仕分けする人手が足りない…、物資を手分けするボランティアが要るのです。新潟市や長岡市までは来ても、そこから先へ運ぶ人手も方法も不足していると伝えられます。

ラジオのパーソナリティーが、現金…現金…と言っているのを聞いていると、何だかイヤラシイ感じがしたのですが、やはり“現金”がいいのかと思ってしまうのも事実です。実際、物資といっても数100種類もあるでしょうから、役に立たずに捨てる物さえあり得るようです。

このところ毎日、佐賀新聞の募金受付欄にも多数の浄財が寄せられています。現金だと、被災者が欲している物に一番近づけますね。やはり現金がベターかも知れません。
 
預ける額の多少に関わらず、庶民の善意の集大成が気持ち良いものです。