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そして、愛は終り

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そして、愛は終り
愛することを忘れて
そこには何も残らない
生きる希望が抱きながら
そこには何も残らない

僅かの刻
その幸福の刻
それも忘れろと
生きてる事を辛くても
生きているのは
今よりもあの頃を思い出す
真剣な愛が有ったのに
だが、それは成就出来ない

生きてることを停めてれば
そこには残る愛があるのか
今は抜け殻の時間が経過す
その先には老境へ道標
過ぎた日を思うだけの
虚しい何も感じてない日々
貴女を思う心が薄れゆく日々が
虚しく恐れる
時々、繰り返される
それを伝える術さえない

抱き締めること
もう、二度と出来ないその柔肌
あなたは別の男の妻
恋の終わりは自分の責め
ただ、愛は心の中を燻り続けていて
今まではそれを現せずいた

年を経た今はその思いを
妻が居ても露呈しても良い頃だ
時が来ればよくある思い出話になるのだろ
ただ、当人にはとっては移り行く日々ではない
哀しみも良くある思い出になると云う
だが、忘れることの無い思いを抱く

ただ、今は貴女に謝りたくて
謝りたくて、あの日のことを
あの日には貴女に残る汚れ
その汚れを与えていたこと
生きてる限り悔やみ続ける

さよならとただ一言
背を向けて過ぎ去る貴女
その後ろ姿を名残惜しげに
何時までも思い続ける
戻れるものならあの時代まで

彼女に遭うことの出来るそのずっと先があるならば
そして、何も蟠りのない自分へ向き合う君と
帰ることこそ心癒すか、それすらわからない日々が過ぎた
それはないだろうと思うが
作品名:そして、愛は終り 作家名:下山 信司